#こころ タグ 記事一覧

プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.12.13

(第11回)小さなこころは大きくできない

テレビドラマを見ていたら、初老の男性上司の何がしかの発言に対して、20代の部下の女性が「小さ!」とその器の小ささを小声で吐き捨てる場面がありました。近ごろ、もう老い先も短いんだからとサンタンドレという[……]
特別企画から(こころの科学)| 2024.10.17

序文(特別企画:双極症と生きる)(編:鈴木映二)

◆本記事は「こころの科学」238号(2024年11月号)の、鈴木映二編「特別企画:双極症と生きる」に掲載されている序文です。◆ 筆者が双極症の当事者会で出会った数多くの方々は互いに助け合い、とき[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.10.16

(第9回)アヒルのようにみえればそれはアヒルである

20世紀、時代は「主体」というものを求めていました。「主体」というのは、まあ、言ってみれば自分のことです。今では「ださい」行動のひとつの典型として揶揄される(ディスられると言ったほうが通りがよいのでし[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.09.13

(第8回)言うまでもなく、がんばったらなんでもできるわけではない

アタックNo.1 この連載では、なぜか昭和のテレビ番組や映画が次々に頭に浮かんで困っています。絶対に、若い読者の方々は今、私の脳裏に浮かんでいる番組をご存じないと思うからです。たとえば、「苦しくたっ[……]
特別企画から(こころの科学)| 2024.08.16

序文(特別企画:病気未満のアディクション――適応と依存症のあいだ)(編:佐久間寛之)

◆本記事は「こころの科学」237号(2024年9月号)の、佐久間寛之編「特別企画:病気未満のアディクション――適応と依存症のあいだ」に掲載されている序文です。◆ 依存とは、アディクションとはいっ[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.08.14

(第7回)サラ・コナーには二重見当識がない

ターミネーターってご存じですか 読者のみなさんの中で『ターミネーター』という映画をご存じの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。未来はAIに支配されていて、人間という種の存在が地球環境に悪いと判断し[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.07.17

(第6回)死ぬ代わりに先延ばしを選ぶ

本当にこの先に希望はあるのか 突然ですが、この先、生きていていいことはありそうだと思われますか。 実習に来ている医学部の学生さんにそう尋ねると、「あると思います」と迷いなく明るく答える人が圧倒[……]
特別企画から(こころの科学)| 2024.06.17

序文(特別企画:「親なき後」に悩むとき)(編:辻本哲士)

◆本記事は「こころの科学」236号(2024年7月号)の、辻本哲士編「特別企画:『親なき後』に悩むとき」に掲載されている序文です。◆ 近年、わが国では子どもの数が減り平均寿命が延びたことで、親子[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.06.13

(第5回)機能は貝のようになったとしても

赤ん坊は人か動物かをめぐる議論 どうして赤ん坊を私たちは人と認めることができるのでしょうか。テレビなどで新生児の誕生を寿ぐ番組を見ていると、赤ん坊こそ一番純粋な人間らしい人間ではないかと即座に反論を[……]
プロ精神科医あるあるノート(兼本浩祐)| 2024.05.16

(第4回)ミスド、スタバ、コメダの距離感

蝶に好みの花があるように 蝶というのはかなり厳格に特定の花をターゲットにして蜜を吸うのだという話を聞いたことがあります。たとえばモンシロ蝶はタンポポが好きで、アゲハ蝶はヒガンバナ。ちょっと似合いすぎ[……]
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