#死刑 タグ 記事一覧

捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.06.10

(第35回)睡眠時間も与えず長時間の厳しい取調べ(拷問)によって虚偽自白させた上、重要な証拠品である鉈や着衣を廃棄した─免田事件

確定死刑囚が再審の結果「アリバイ成立による完全無罪」とされた衝撃的事件であり、死刑囚による再審無罪判決としては史上初のものである。免田さんは、死刑の執行に怯えつつ獄中から無実を訴え続け、34年後に青天[……]
悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2021.05.18

(第29回・最終回)自白は証拠の女王である

Cōfessiō est rēgīna probātiōnum. かなり後代の法格言であって、近世くらいの産物かもしれない。16世紀のカロリーナ刑法典のもとでは、格言として定着していただろう [……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.05.11

(第34回)拷問によって被疑者を無理やり自白させた上、被疑者が検察官に提出した拷問の事実を訴える手記などを隠匿し通した─梅田事件

21世紀の現在でも、取調べにおける暴力の行使は時にみられるが、昭和20年代では、拷問が堂々と行われていた。 梅田事件 釧路地網走支判昭和29年7月7日(無期懲役) 札幌高[……]
民事弁護スキルアップ講座(中村真)| 2021.05.01

(第12回)再審(1):再審申立ての実際

いつの間にやら令和3年度が開始しています。 さて、今回、久しぶりに連載再開となりましたが、今回からは、少し趣向を変え、民事の再審を取り上げたいと思います。 1 再審について知っておきたいこと [……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2021.04.12

(第33回)殺人事件につき、ずさん極まる血痕鑑定を根拠に逮捕・勾留し、シャツの血痕までねつ造して死刑を求刑した─弘前大学教授夫人殺し事件

本件は、被害者が国立大学教授の美貌の若妻であった上、犯人として起訴された被告人が、「源平屋島の合戦(扇の的)」で有名な「那須与一」の直系子孫であったことから大きな話題を呼んだ。また、被告人の有罪判決が[……]
悪しき隣人―ようこそ法格言の世界へ(柴田光蔵)| 2020.11.05

(第27回)疑問のある場合には被告人に有利に〔判断されるべきである〕

In dubiō prō reō 〔jūdicandum est.〕 団藤重光氏によると、これは、フォイエルバッハの好敵手であったシュテューベルが1811年に作ったものとされている。初出はもっと早く[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2020.10.13

(第26回)100日を超える厳しい取調べによって虚偽自白を誘導し、客観的証拠についても作為した上「秘密の暴露」を偽装して死刑判決を確定させた─財田川事件(2)

前回は、この事件の特異な審理経過などについて述べたが、今回は、それを前提として、本件で行われた重大な多くの「違法捜査」を紹介する。 4 どんな違法捜査が行われたのか 以下、問題とさ[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2020.09.14

(第25回)100日を超える厳しい取調べによって虚偽自白を誘導し、客観的証拠についても作為をした上「秘密の暴露」を偽装して死刑判決を確定させた─財田川事件(1)

今回紹介するのは、「白鳥決定」と並び称される、有名な「財田川決定」の事案である。最高裁判所第一小法廷が昭和50年にした白鳥決定は、「再審事件においても『疑わしいときは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2020.08.12

(第24回)別件逮捕した被疑者を重大な本件で厳しく取り調べ、激しい拷問の末虚偽自白させた上、自白に「秘密の暴露」をねつ造した─幸浦事件

前回((第23回)小島事件)に続いて、「静岡の冤罪3事件」の一つである「幸浦事件」を紹介する。被疑者らを別件逮捕し激しい拷問によって虚偽自白させた点は小島事件と同じであるが、本件においては、さらに、警[……]
捜査官! その行為は違法です。(木谷明)| 2020.06.16

(第22回)軽微な別件(窃盗事件)で逮捕・勾留・起訴した上、この起訴後勾留を利用して長期 間本件(強盗殺人)を厳しく追及し虚偽自白させた─仁保事件(2)

前回に引き続き、警察・検察の違法捜査・取調べの違法を指摘するが、併せて、このような違法捜査に協力し助長したといわれてもやむを得ない裁判所の「まことに頼りない訴訟指揮」をも浮き彫りにする。 (2)別件[……]
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