#書評 タグ 記事一覧

2023.10.24

書評:升永英俊『統治論に基づく人口比例選挙訴訟Ⅳ』日本評論社,2023年(評者:橋本基弘)

敏腕弁護士というと、怜悧な刃物のような切れ味を連想する。しかし、升永英俊弁護士は、フランスの哲学者アランがプロポの中で描いた石工のように、分厚い岩盤を削る鑿のような切れ味のする法律家である。 こ[……]
2023.03.15

令和5年1月25日最高裁大法廷判決(衆)(人口比例選挙請求訴訟)の評釈と1人1票等価値論――国会議員の一票がすべて等価値であることを議論の出発点として(升永英俊)

はじめに 1 令和5(2023)年1月25日、最高裁大法廷は、1票の格差(最大)2.079倍(ただし、概数。以下、すべて同じ)であった2021年衆院選(小選挙区)(以下、本件選挙ともいう)について、[……]
人文的な数学の話(井ノ口順一)| 2021.07.14

(第10回)モリアーティ

$\def\t#1{\text{#1}}\def\dfrac#1#2{\displaystyle\frac{#1}{#2}}$ シャーロック・ホームズの探偵潭をお読みになられた読者は少なくないと思い[……]
2021.01.22

1票の格差訴訟2020年最高裁大法廷判決(参)の意義と抜本的選挙制度改革案:2014年大法廷判決(参)と2017年大法廷判決(参)を踏まえて(升永英俊)

去る2020年11月18日に、いわゆる「一票の格差訴訟」の8つ目の最高裁大法廷判決が下されました。原告代理人の弁護士であり、下の著書がある升永英俊氏による同判決に関する論評です。 ・升永英俊『統[……]
2020.04.01

書評:升永英俊『統治論に基づく人口比例選挙訴訟』日本評論社,2020年(評者:中村良隆)

読者諸兄姉は、一人一票の実現を訴える新聞広告を一度は目にしたことがあるのではないかと思われる。 青色発光ダイオード訴訟の原告代理人としても有名な著者は、有志弁護士らとともに、2009年に「一人一[……]
弁護士が推す! 実務に役立つ研究論文| 2019.09.13

(第13回)WTO紛争解決手続の危機と国際経済体制における「法の支配」(藤井康次郎)

川瀬剛志「WTO上級委員会危機と紛争解決手続」 法律時報91巻10号(2019年9月号)14頁~20頁より 国家と国家の通商紛争に法的な解決の指針を与えるのが、WTO紛争解決手続であり、その最終審[……]
2019.03.27

書評:浅古泰史『ゲーム理論で考える政治学――フォーマルモデル入門』有斐閣,2018年(評者:伊藤秀史)

本書は政治のゲーム理論分析への入門書である.「ゲーム理論という視点」というタイトルの序章に続く本体は3つのパートに分かれ,各パートは4つの章から構成される.各章の内容はパートI (選挙と政治) では低[……]
弁護士が推す! 実務に役立つ研究論文| 2019.02.13

(第6回)通商摩擦の時代の羅針盤(藤井康次郎)

連載「WTOアンチダンピング等最新判例解説」 国際商事法務(2015年6号)Vol.43 No.6(通巻636号)~(継続中) 筆者は、2015年に「攻めの法務」や「戦略的法務感覚」の重要性を東洋[……]
画像、音声、動画のコピーはご遠慮ください